前回の深夜アニメ分析では、テレビ局で視聴者が分かれているという面白い結果が出ていたが、そこでふと団長は考えた。
団長はアクション系の作品が好きだから同じジャンルの作品をよく視聴しているが、諸君の中で同じ趣味を持つ「同士」はいるだろうか?さらに、団長が好きな作品を見ている人は他にどんなジャンルの作品を見ているのか、データで調査することはできないだろうか、と。
そこで今回は、前回の深夜アニメ調査で視聴者のグループ分けをするのに使った「番組同士の組み合わせ」データに基づいて「視聴者がよく見る番組の組み合わせ(本文中では重複率と呼ぶぞ)」を深堀りしてみたぞ!
2018年1月1日(火)~3月31日(日)までに放送していた国内アニメジャンルの全153作品の組み合わせデータを使って、横軸を総視聴率、縦軸を重複率にしてグラフを作成した。視聴者は各作品を3回以上視聴している人のみを対象としているぞ。
放送時間帯が連続している作品は自然と視聴者の重複率が高くなってしまうため、今回はその組み合わせは除外している。諸君もチャンネルを変えずに続けて視聴することがあるんじゃないかな?
全153作品同士の組み合わせをすべて載せてしまうと膨大な点の量になってしまうので、今回は重複率の上位10%の組み合わせに注目してみた。
まずは1枚目のグラフ、水色の部分の総視聴率が15%以上のアニメを見てみよう。総視聴率とは各番組視聴率を合計したものだ。
この水色の群が指すアニメの組み合わせの特徴は、コアなファン層は多くないが多くの人に幅広く視聴されている作品ということだ。
土曜日、日曜日に放送されている「サザエさん/フジテレビ系列」、「名探偵コナン/日本テレビ系列」や金曜日のゴールデン帯放送の「ドラえもん/テレビ朝日系列」が入ってきている。
誰もが納得の人気アニメだな!この中でも視聴者同士が最も重複しているのは「クレヨンしんちゃん×サザエさん」。放送局は違うが、どちらも大人も子どもも楽しめる作品だからか視聴者は20%以上重複していた。
さて、ここからが今回のテーマ「視聴者がよく見る番組の組み合わせ(重複率)」の深堀りだ!
今度は1枚目のグラフのオレンジ色の部分の組み合わせに注目していくぞ。
オレンジの群が指すアニメの組み合わせの特徴は総視聴率こそ高くはないがコアなファンが多く、放送時間やチャンネルの壁を越えた視聴者が多くいる作品ということだ!
先ほどのグラフに登場する組み合わせからガラリと変わり、深夜に放送されている作品が多い。
「盾の勇者の成り上がり/TOKYO MX等」と「転生したらスライムだった件/TOKYO MX等」の組み合わせでは、重複率が42.8%となり、両作品を視聴している人の約半数が重複している状態だ。
どちらも「小説家になろう」という投稿型小説サイト発信の作品がアニメ化されたもので、作中の舞台が異世界という共通点もあることから、好みが似た視聴者が集まったのかもしれないな!うーむ、やっぱりデータって面白い!
一方、深夜アニメ作品が並ぶ中、ゴールデン帯放送の「ドラえもん/テレビ朝日系列」と「妖怪ウォッチ/テレビ東京等」の組み合わせも入ってきている。
どちらも子どもたちからの人気が高い作品のため、視聴率も比較的高く、重複率も高い黄金の組み合わせとなっていた!
団長は前回注目していた「五等分の花嫁/TBS系列」が「ドメスティックな彼女/TBS系列」と一緒に視聴されていたので、早速チェックしなければ!…ほくほく!
いかがだったかな?
諸君にもお気に入りのアニメがあると思うが、他にどんな作品をよく見ているだろうか?
今回の分析で好きな作品と知らない作品の組み合わせがあった団員は早速チェックしてみると面白い作品の発掘ができるかもしれないぞ!
この記事が気にいったら
いいね!してね
テレビにまつわる「気になる」を調査!
ドラマ&スポーツ&バラエティ&アニメ&映画やテレビCMの視聴分析をご紹介!
【企画運営:CCCMKホールディングス】